昨日の泥

けれど夕陽はお前と仲間の髑髏を映す

劇場

ドラマが映画化される際、タイトルに「劇場版」とつくことが多い。映画館を劇場と呼んでいたころの名残だろう。実際のところ今でも「◯◯劇場」という名前の劇場は多く残っている。ではなぜ映画館を劇場と呼んでいたのだろう?かつては演劇のための劇場だった場所を映画館に転用したからではないだろうかと思いつつ、Wikipedia映画館の項を見たところ次のような記述があった。

"かつては映画館の名称が「○○劇場」「○○座」となっていたり、映画館自体を「劇場」と呼ぶことも多かった。これは元々一部の大規模映画館では、映画興行の合間にアトラクションとして実演(歌手の歌謡ショーや演芸など)が催されていたことにもよる。従って、楽屋を備えた映画館もかつては存在した。"

つまり、別の目的の場所を転用したのではなく、最初から映画と実演の両方を目的とした建物だったわけだ。

今のシネコンで歌謡ショーや演芸を開催することはなかなか想像しにくいが、初日に出演者が舞台挨拶をすることもあるのだから不可能ではないだろう。ストーリーにあわせたアトラクションがセットになった映画があったら見てみたい。