Evernote のロゴが象なのは、西洋では象は記憶力の良い動物とされていて、「Elephants never forget （象は忘れない）」という諺にもなっていることに由来するという記述を見たことがある。Evernote 社のサイトでは特にそのような記載は見つからなかったので、真偽の程は定かではない。
「象は忘れない」で思い出すのは、アガサ・クリスティーの推理小説だ。原題は "Elephants Can Remember" だが、やはり先程の "Elephants never forget" という諺がベースになっているらしい*1。
気になったのは、同書に関するWikipediaの解説だ。そこには、
なお、「象は忘れない」という題名は、英語の諺「An elephant never forgets.:象は（恨みを）忘れない（そして必ず報復する）」に由来する。
と書いてあるのだ。「記憶力が良い」というのは、頭が良いと褒めてるのではなく「根に持つタイプだ」と言ってるわけだ。しかも「必ず報復する」って書いてある。童謡「ぞうさん」の子象も大人になるとこんなにも変わってしまうのか。
"An elephant never forgets." が元々そういう意味なのか、この小説における諺の解釈なのかは Wikipedia の説明だけでは解らなかった。もし前者だとしたら、今後、うっかり Evernote 社を怒らせるようなことが無いように気をつけたい。
*1:数十年前に読んだはずなんだけど全く覚えてない。私は象ではないからだ。
