昨日の泥

けれど夕陽はお前と仲間の髑髏を映す

合う人と合わない人がいる

日記

晴れていたので超久しぶりに自転車で出社。今シーズンの自転車通勤は60日め(60/86)。

次の日曜はオーギリングがある。2ステージあるのでカメラの電池が心配だけど、2台併用することでなんとかしたい。それにつけてもオーギリングの写真がうまく撮れる人になりたい、一番は不動だから世界で二番目にうまく。

インチ

大谷翔平に関する記事で「18インチ(約45.72センチ)」という記述を見かけた。

スポーツライターに中学生レベルの教養を求めるのは酷な話かもしれないが、この「約」は不要だ。

18インチは、正確に2.54cmと一致すると定義されているので18インチも正確に45.72センチとなる。ヤード・ポンド法メートル法は全く独立に制定されたので大昔にさかのぼると正確に2.54cmではなかったし、そもそもインチの定義自体が何種類もあったが、現代ではそれでは済ませられる訳にも行かずインチをメートル法に組み込む形で、メートル法を基にインチが定義される事となった。そこから50年以上が経過している。

ここまで書けば小学生でも理解できると思うが、「約」が要らなくなって50年は経っているのにまだ「約45.72センチ」などと書くのは阿呆か無知かその両方だ。スポーツライターなんかにこの説明が半分でも理解できるかどうかは疑問だが。

この記事の場合 0.1mm 単位まで換算した表記はおよそ無意味なので「18インチ(約45.7センチ)」あるいは「18インチ(約46センチ)」でいいだろう。

ことかー

消費者庁「このしつこい くたばりぞこないめ いいだろう 今度は木っ端微塵にしてやる あの空間除菌のように!」
大幸薬品「クレベリンのことかーーー!!」

かぶれ

タイムラインを見てると「美味しんぼにかぶれて誤った知識に首まで浸かってる人」と「その人達のせいで社会が受けた迷惑」が意外と多いことを思い知らされる。

美味しんぼは私もけっこう読んでたけど、あそこに出てくる知識は男塾の民明書房みたいなもんだと思って笑って読むのが正解じゃなかろうか。

"ホットサンドイッチ"(出典:いらすとや)

たとえばサンドウィッチマン伊達のゼロカロリー理論を「信じちゃう人」はほぼ居ないだろうけど(居ないと言い切れないのが残念)「それは間違いですと具体的な証拠を添えて手紙で抗議する人」は実際に居たらしい。民明書房だと「信じちゃう人」も「抗議する人」も存在しないし、美味しんぼの知識だと「信じちゃう人」も「抗議する人」も存在する。おもしろい。

その他

ツイッターで「〇〇で作陶している作家さんがあつらえたカップが販売されています」という記述を見た。「あつらえる」という言葉は「依頼して、自分の思った通りのものを作らせる」という意味なので「作家さんがあつらえた」というのはちょっとおかしいとのではなかろうか。作家さんが弟子とかに作らせたのなら間違いじゃないけど。

もう20年以上前から「アウトラインプロセッサは素晴らしい。アウトラインプロセッサを使ったら他のツールなんか使う気にならない」という記事を何度も見ている。これだけ何度も絶賛されていてもまったく普及しないってことはやはり合う人と合わない人がいるのだろう。私のドキュメントの書き方にはアウトラインプロセッサはまったく合わないと思っている。というか合わなかった。私はボトムアップトップダウンを行ったり来たりする不安定な書き方をするからかもしれない。