昨日の泥

けれど夕陽はお前と仲間の髑髏を映す

ややこしくたかっただけだ

今日もテレワーク。昼はひとりだったのでスパゲティを茹でて食べた。

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童謡「あの子はたあれ」の「たあれ」の部分が怖い。調べたら作詞者は「だあれ」と書いたのに作曲者が濁音は汚いから「たあれ」じゃなきゃ嫌だと駄々をこねて「たあれ」になったらしい。わがまますぎる。作曲者にバケツいっぱいの濁点を頭からかけてやりたい。

創元推理文庫版の僧正殺人事件(ヴァン・ダイン著)ではマザーグースの一節を「コックロビンを殺したのはたあれ?」と訳していてなかなか効果的だった。「クックロビンを殺したのは誰?」よりも全然良い。「♪誰が殺したクックロビン」よりも。残念ながらハヤカワ文庫版がどうだったか覚えていない。

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新型コロナウィルスに感染した国民の数が増大したことに危機感は持てないけど、その一因である GoTo 政策への批判により党への支持率が減少したことに対しては危機感を持つことができる、そんな美しい政党が与党である美しい国に暮らしていることの喜びをかみしめたい。

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f:id:motomachi24:20201209075835j:plain 細菌とウィルスは大きく違うのかもしれないが、いちいち区別するのも面倒なので細菌とウイルスを併せた総称が欲しい。ウイルスは英語ぽく表記するとヴァイルスなので、それに細菌の菌を足して「ヴァイ菌」というのはどうだろう?ごめん、バイキンとややこしくたかっただけだ。

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掛け算の順番が違ったら式をバツにするって話。あれはニセ算数って呼んでいる。数学的にも言語上も無意味だ。言語によって「4mが3つ」と表すことも「3つの4m」と表すこともある。誰もが知っているとおり、積というのはどんな場合も可換とは限らない。中学生でも知ってる範囲だと行列の積なんかがそうだ。可換な場合に順番付けをするのは意味がないだけではなく誤解を招く恐れもあるのだ。

百歩譲って掛け算の順番に意味があるとしてもだ、「腕が6本あったら指はいくつ?」という問題に対して「5本の指が6組ある」と解釈するだけではなく「6本の腕にそれぞれ5種類の指がある」という解釈もなりたつ。その場合、6X5でも全然良いわけだ。長方形の縦x横と同じで、向きを変えても成立することが解っていないのだろう。

考えなしに形式をなぞることを重視する人は意味を考えることを忘れてしまうものだ。