昨日の泥

けれど夕陽はお前と仲間の髑髏を映す

対パンク性能はそのうち

タイヤ交換後初の自転車出勤。正直言ってタイヤの走行性能というのは本格的なレースや長距離を走る人にしか実感できるものではないだろうと思っていたのだが、そんなことはなかった。

まず、よく転がる。漕いでないときのロスが少ないのが自分のような素人にも分かってしまう。あと地面へのグリップが強く、推進力が後ろにロスしない。これでパンクにも強いならこの値段でも文句はない。

対パンク性能はそのうち実感できるだろう。

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いまさらだけど「Dr.スランプ アラレちゃん」というタイトルはあまりにもひどい。コブラがアニメーション化されたときに「スペースコブラ」になったくらいひどい。

Dr.スランプ則巻千兵衛博士なので「Dr.スランプ アラレちゃん」というタイトルは構造的に「天馬博士 鉄腕アトム」とか「兜十蔵 マジンガーZ」みたいなものだ。なんだそれ。

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フット後藤、行列をゾンビに例える」という見出しを見た。

そんなの誰だって「飲食店かどこかで並んでいる人を見てフットボールアワーの後藤が『ゾンビの集団みたいだ』と言った」と思うじゃないか。

見てみたら行列というテレビ番組があるらしく、その話をしたそうだ。なんだそれ。

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「母数」は圧倒的に誤用の方が多い言葉だ。統計学以外では正しく使われる機会がほとんどないと言っても良く、「サンプルの総数」以外の使い方を見たことがない。

これは「命題」と同様に名付けた人のせいでもある。分母とか母集団という言葉があるので、その数だと思うのは無理もない。

特にツイッターでは統計機能利用時の慣用句にもなっているようだ。例えば「母数が欲しいのでRTをお願いします」とか。この母数は明らかに誤用。

じゃあ正しい使い方は?と思ったら調べた方がいい。調べても解らなかったら使わなければいいだけのことだ。解っても解らなくても多くの人にとって本来の意味で使う機会はそれほどないだろう。私もない。

意味を理解してない言葉を「なんとなく賢く見えそうだから」という理由で使うのはかえって自分が救いようのない馬鹿であることを宣伝しているようなものだ。

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勘とかその場の思いつきとか閃きとかって過大評価されている。物語ではそれを駆使する登場人物が活躍する方が読み手のカタルシスが大きいからかもしれない。

ただ、それらが実際に有効であるのは相手が人間だからだ。予想してなかったものに対して戸惑った隙を突いたに過ぎない。あるいは単なる偶然。

閃くこと自体はそれほど美しくもないし難しくもない。それよりも「予想してなかったものに対する戸惑い」を人工的に作り出すことの方がよっぽど難しい。機械やプログラムは誤動作するだけで、戸惑うことができない。