昨日の泥

けれど夕陽はお前と仲間の髑髏を映す

ヘタクソ

重力と人力以外の力を使わずに走るという点では厚底シューズも自転車も同じなのに、マラソンで自転車を使うことはできない。それは当たり前なんだけど、厚底と自転車の間に超えたらマラソンじゃなくなる境界線があると思う。その境界線付近の道具が何か想像してみたが思いつかない。

ラソンで好記録が続出して報奨金のストックが底をつきそうになっているらしい。好記録が出る靴がスタンダードになったら、今の記録にそれほど価値がなくなるので、結果として報奨金は高くついてしまうことになる。その場合メーカーだけが得をするが、一番の功労者は選手でも競技団体でもなくメーカーなのだから得をするのは健全なことだ。

上の方にマイクを向けても音が聞こえるというテレビのCMがある。あのCMだとメリットが今ひとつ伝わってないのではなかろうか。音はミストと違って上に向かって出しても重力で落ちてくるわけではないので、上に出す理由をしっかり説明する必要がある。下手したら「立ち上がってもよく聞こえる」くらいに思う人もいるかもしれない。一番大事なのは上に向けて音を出すことで、天井にバウンドして上からも聞こえるって点なのにCMではそれが小さく書いてある。ヘタクソか。

トイレットペーパー不足の件。実は「今でもこんな簡単に品薄な状態にできる」ことに多くの人が気づいてしまったことの方が危ないんじゃないかと思っている。例えば

「政府がイボコロリを大量に買い占めていて、ある地方都市では薬局薬店の店頭からイボコロリが姿を消してしまった。どうやらイボコロリを1日数滴飲むことでコロナウィルスへの感染が完全に防げるらしい」

くらいの突拍子もないデマであっても、タイミングと書き方と発信した人によっては広がらないとも限らない。

「なしのつぶて」は意味的には「無しの礫」で nothing の礫を投げるという格好いい言葉なのに、漢字で書くときは駄洒落で「梨の礫」と書かれてなんかかわいそうだ。英語は無が主語になって否定を表したりして、羨ましい。なしのつぶてもジャンル的には似てるのに日本人は格好いいことに照れてしまうのか駄洒落でゴマカシテマース。