昨日の泥

けれど夕陽はお前と仲間の髑髏を映す

タイヤの話多め

自転車のポンプががたついてきたので買い換えようかと思って調べてたら、「USB充電式で」「コンパクトで」「ちゃんと8bar以上入れられる」というまさに要求通りの電動のポンプがフロアポンプとそれほど変わらない値段で買えることが解った。言ってよ、もう。

かつては電動ポンプは高かったり交流電源が必要だったり圧が足りなかったりしたので最初から検討対象に入っていなかったのだ。やはりリチウムイオン電池の発明は世界を変えたと言っていいと思う。

*

自転車の空気圧はヤードポンド法の「psi」と、メートル法の非SI単位である「bar(バール)」と、SI単位である「kPa(キロパスカル・慣習的に kpa と書かれることが多い)」が使われていてタイヤのサイドにもそれらの2つ以上が表示されている。

1990年代に気圧の単位が「mbar(ミリバール)」から「hPa(ヘクトパスカル)」に置き換えられたことからわかるように、bar と kpa の違いは桁のみ(1bar = 1000mbar = 1000hpa = 100000pa = 100kpa)となる。ロードレーサーのタイヤの平均的な空気圧は 8bar = 800kpa 前後となる。

個人的にはSI単位であり空気圧が3桁で表せる kpa が適していると思うのだが、慣習は容易には変えられないらしく bar どころかカビの生えたヤードポンド法の psi も広く使われている。情けない。

もうひとつ、kgf/cm2 という単位も使われている。詳しくは忘れたけど 定義に N(ニュートン)が出てくるやつだ。ニュートンだから9.8 をあれこれしてなんだかんだで 1kgf/cm2 = 980hPa = 0.98bar となるそうだ。よってほぼ bar と近い数字だけど、併記するとちょっとだけ違う値が並ぶことになる。なんかややこしいので嫌いだ。

*

タイヤの話ばかりで申し訳ない。自転車のバルブの形状はおもに3種類あって、英式/仏式/米式とかイングリッシュ/フレンチ/アメリカンとか呼ばれている。

一般的な自転車はほぼすべて英式、ロード等の細いタイヤはほぼ仏式、マウンテンバイク用の太いタイヤは米式が多いようだ。米式は車のタイヤのバルブと言ったほうがわかりやすいかもしれない。キャップを外して真ん中のピンを押すと空気が抜けるやつだ。

で、それぞれのバルブの名前は英語でもそのままイングリッシュ/フレンチ/アメリカンなのかと思ったらそうでもなくて、それぞれダンロップ/プレスタ/シュレーダー(バルブ)と呼ばれているらしい。

ということは日本で仏式バルブをわざわざフレンチバルブと呼ぶ理由なんか特になかったのだ。

*

今日の東大王がファイターズ戦で放送されない。地方局はこれがあるからいやだ。多分土曜か日曜に振替られるのだろう。地元チームなのに嫌いになりそうだ。

たとえば全国一律に「今週は野球中継があるから一回休み」なら構わない。地方局で野球中継がある場合は他の多くの地域ではいつもどおり放送されてるのがなんか納得できない。

30年くらい前にケーブルテレビが現れたときは「これからはスポーツ中継・ドラマ・映画・ニュースがそれぞれの専用チャネルで放送されるようになるだろう」と言われていたけどそんな未来はまったく実現せずに、テレビ放送は開始から70年近く経っても同じシステムに固執している。

もしかしたらずっとこのままなのかもしれない。

*

ツイッターで「大人になってまで勉強するなんて恥ずかしいと言われた」というツイートを見て驚いた。

働いていると常に何かを調べたり学んだりすることと無縁でいられるわけがない。どんな職業も勉強をやめたらそこで終わりだろう。いや、仕事を引退しても学ぶことは尽きないだろう。

勉強しなくても給料がもらえる作業なんて仕事じゃなくてお遊びだ。

対パンク性能はそのうち

タイヤ交換後初の自転車出勤。正直言ってタイヤの走行性能というのは本格的なレースや長距離を走る人にしか実感できるものではないだろうと思っていたのだが、そんなことはなかった。

まず、よく転がる。漕いでないときのロスが少ないのが自分のような素人にも分かってしまう。あと地面へのグリップが強く、推進力が後ろにロスしない。これでパンクにも強いならこの値段でも文句はない。

対パンク性能はそのうち実感できるだろう。

*

いまさらだけど「Dr.スランプ アラレちゃん」というタイトルはあまりにもひどい。コブラがアニメーション化されたときに「スペースコブラ」になったくらいひどい。

Dr.スランプ則巻千兵衛博士なので「Dr.スランプ アラレちゃん」というタイトルは構造的に「天馬博士 鉄腕アトム」とか「兜十蔵 マジンガーZ」みたいなものだ。なんだそれ。

*

フット後藤、行列をゾンビに例える」という見出しを見た。

そんなの誰だって「飲食店かどこかで並んでいる人を見てフットボールアワーの後藤が『ゾンビの集団みたいだ』と言った」と思うじゃないか。

見てみたら行列というテレビ番組があるらしく、その話をしたそうだ。なんだそれ。

*

「母数」は圧倒的に誤用の方が多い言葉だ。統計学以外では正しく使われる機会がほとんどないと言っても良く、「サンプルの総数」以外の使い方を見たことがない。

これは「命題」と同様に名付けた人のせいでもある。分母とか母集団という言葉があるので、その数だと思うのは無理もない。

特にツイッターでは統計機能利用時の慣用句にもなっているようだ。例えば「母数が欲しいのでRTをお願いします」とか。この母数は明らかに誤用。

じゃあ正しい使い方は?と思ったら調べた方がいい。調べても解らなかったら使わなければいいだけのことだ。解っても解らなくても多くの人にとって本来の意味で使う機会はそれほどないだろう。私もない。

意味を理解してない言葉を「なんとなく賢く見えそうだから」という理由で使うのはかえって自分が救いようのない馬鹿であることを宣伝しているようなものだ。

*

勘とかその場の思いつきとか閃きとかって過大評価されている。物語ではそれを駆使する登場人物が活躍する方が読み手のカタルシスが大きいからかもしれない。

ただ、それらが実際に有効であるのは相手が人間だからだ。予想してなかったものに対して戸惑った隙を突いたに過ぎない。あるいは単なる偶然。

閃くこと自体はそれほど美しくもないし難しくもない。それよりも「予想してなかったものに対する戸惑い」を人工的に作り出すことの方がよっぽど難しい。機械やプログラムは誤動作するだけで、戸惑うことができない。

ささやきオカピ

せっかくタイヤを交換したのに雨のため地下鉄で出社。

*

よっぽどのアレじゃない限り解けてしまうクイズを出して「これが解けたら天才」とか「〇〇人に1人しか解けない」って煽るのは「おめでとう詐欺」と同じ仕組みなんじゃないかと思っている。

そんなのには関わらない方が安全だ。

*

船場吉兆のささやき女将のことは強烈な印象があって覚えているのに、その記者会見をするに至った事件のことはすっかり忘れている。

メインの事件より強い印象を残したトピックのせいで事件が風化していくのはなんだか面白い。

なんで船場吉兆のことを思い出したのかというと「ささやきオカピ」という駄洒落が思いついてしまったからだ。

f:id:motomachi24:20200629101003j:plain

*

世界三大珍獣オカピジャイアントパンダコビトカバで、これにボンゴを加えたのが世界四大珍獣らしい。

つまりオカピジャイアントパンダコビトカバは世界三大珍獣でもあり四大珍獣でもあるわけだが、ボンゴは世界四大珍獣でしかない。

なんかボンゴの方が希少な生き物に見えてしまうのはなぜだろう?

*

長さが0でないリストの n 番目の要素を得るときに、リストサイズチェックの手を抜いて

list[n % list.count]

と書くことがある。% は剰余といって割り算のの余りの数だ。例えば 16 % 7 = 2 となる。言語によっては mod と書くこともある。

この方法のメリットは3つあってひとつはnが大きくても落ちないこと、2つめはnが大きかった場合の処理を考えなくて良いこと、3つめは1行で済むことだ。もちろんデメリットもある、n が大きくてもエラーにならないので検出されにくいという点だ。でも、そのようなデメリットのために

if n < list.count {
    result = list[n]
} else {
    result = 代わりの値
    ここでエラー処理
}

なんてやってられないもん。

*

上の剰余というのは割り算を習っていれば小学生(4年生くらい?)でも理解し計算することもできる簡単な演算だが、数学的にはなかなか面白いもので、わりとくらくらする話ばかりの数論という分野の入り口で登場する。

あと珍しく実用的な話にも関係があって、暗号理論の初歩の初歩の初歩くらいで出てくる。

*

イタリアで製作された(実際は他の国も)西部劇は日本ではマカロニ・ウエスタンと呼ばれているが、アメリカではスパゲティ・ウェスタンと呼ばれている。

ということは知っていたんだけど、このマカロニ・ウエスタンという言葉は淀川長治が「スパゲティだと細長くて弱そうだから」という理由で名付けたらしい。

と思ったらイタリアでもマカロニ・ウェスタンと呼ばれることがあるらしい。もう知らない!

*

地名を食べ物で表すのってなんか面白い。他に何かないだろうかと考えてみたが「めんたいロック」しか思いつかない。例えばインドで撮られた時代劇があったとしてそれを「カレー時代劇」と呼ぶようなことが他にありそうな気がするんだけど。

伊丹十三の映画「タンポポ」が、ラーメン・ウェスタンを自称していたけど、あれは土地を表しているのではないのでちょっと違う。

あと「食べ物で地名を表すこと」そのものに名前が付いてないのだろうか?

納戸の棚

昨夜はかなり早く寝てしまったため、2時くらいに目がさめ6時まで起きててまた寝て8時に起きた。

*

納戸の収容効率が良くないので今使っているプラスティック製の物入れを捨ててエレクターを入れることにしたのだが、エレクターは丁度いいサイズのワイヤーシェルフがなくていろいろ調べたところアイリスでちょうど良いサイズのものが見つかったので先日注文して今日届いた。

組立方法というかパーツの細かい仕様もほぼエレクターと同じだ。どこが元祖かわからないが多くのメーカーが見分けがつかないくらい同じ組み立て方式を使っている。特許についてはどうなっているんだろう。考えられるのは「どこかが持っていて各メーカーが払っている」「どこかが持っていたが失効した」「どこかが持ってるがフリーで開放している」「どこかが持っているが各社が勝手に真似している」「特許をとっていない」といったところだろうか。

面倒だから調べない。

*

16時から久しぶりのお笑いライブに。東京進出する前の Yes! アキトも所属していた夢カンパニーのライブだ。何人かはこの数ヶ月で丸くなっていた(体型的に)。

新しくできた会場で会社と駐輪場からかなり近い。今後ここで開催されることが多くなると仕事帰りに行きやすくなる。会社から歩いて会場に行き、終わったら駐輪場に戻るのも楽だ。

古いアップルウォッチ

ねねの爪が伸びて歩くとかつかつ音がするようになってきた。ねねは爪切りのときにものすごく暴れるのでむりやり押さえつけると骨折や脱臼が心配なので、爪が伸びたら動物病院につれていくことにしている。

毎度のことながら診察台の上ではとてもおとなしく、強く抵抗することなく爪切りは無事完了。だいずのご飯も買って帰った。

*

皮膚科はいつもどおり。先生はマスクだけじゃなくて透明なフェイスガードもつけていた。

*

古いアップルウォッチ(第2世代)が一晩充電しても40%くらいしか充電されなくなった。古くなってバッテリーも劣化したのかなと思ったが、一応検索してみたらウォッチの再起動と連携している iPhone の再起動で解消されることがあるという記事を見つけ、一応試してみたところ満充電されるようになった。

惜しむらくは、ウォッチも iPhone も一緒に再起動してしまったので、どちらの再起動による効果なのかが解らなかったという点だ。

*

先週パンクが続いたのに懲りて、パンクに強いタイヤを調べたところコンチネンタルのグランプリ5000がパンクに強く走行性能も良いとのことなのでアマゾンで注文し、昨日届いた。

面倒にならないよう今日交換することにした。交換自体はすぐに済んだが、空気を入れるバルブのキャップが行方不明になり、その捜索が最も時間を要した。

キャップは過去のが山ほどあるのでなくても困らないが、猫が見つけて誤飲したらまずい。結局靴の中から見つかった(玄関で作業していた)。

*

夜は久しぶりのどらちゃんであれこれ。

いつもより日本酒を減らして、代わりにハイボールを2杯飲んだ。

もしもし

そういえばしばらく「もしもし」と言ってない。最後に「もしもし」と言ったのはいつだろう。

国内の「もしもし」の総数は、平野ノラのまねをして「しもしも」という数を下回っているかもしれない。

*

プレミアムフライデーだからというわけではないが有給を取った。6月は急ぎの作業が減ってかなり楽になったので、消化していなかった有給を頑張って消化している。勤勉。

*

昼食は近所のラーメン店であんかけ焼きそばを食べた。あんかけがあまり得意ではなく、中華丼とかは食べたことがないのだが、何十年もまえからこの店のあんかけ焼きそばはうまいと聞いていたので今更ながら食べてみたのだ。

あんかけのとろみがそれほど強くなく、味も抑え気味でお好みでかける酢がよくあっていてとにかくうまかった。

京都府警

二日前の「五線譜は〜」我ながら面白かった。

*

刑事ドラマでは「最強の二人」「遺留捜査(シーズン4以降)」「捜査地図の女」「探偵・由利麟太郎」「刑事ゼロ」「臨床犯罪学者・火村英生の推理」など京都を舞台にしたものが多いが、警察も事件関係者も方言で会話していないのに、たまに聞き込みでの証言が京都ぽいイントネーションになるのがなんかおかしい。

考えてみたら刑事ドラマの舞台は東京の次に京都が多いような気がする。大阪でも横浜でもなく京都なのはなぜだろうと思ったら、やはり撮影所があるかららしい。

でももともと太秦の撮影所は時代劇の撮影所なわけで、時代劇の舞台は江戸が大半じゃないか。撮影所と設定は必ずしも一致しさせなくても良いのでは?と思ったけど時代劇は撮影所の中で完結してるのに対し、ドラマはそうもいかないからだろう。

*

昨日あたりからマスクをしたまま顔認証がパスできてしまうようになった。

昨日は紺のウレタンのマスクで今日は白の紙マスクだがどちらでも認証される。両方とも以前は着用していたら顔認証は通らなかった。試しに家族に頼んで自分以外の顔で試してもらったが、もちろん解除されなかった。

これが iOS の機能変更だったら納得できるのだが、iOS は6/3からずっと最新版 13.5.1 のままなのが腑に落ちない。

さらに不思議なことに気付いた。「マスク+眼鏡」だと認証されないのだ。今のところマスクか眼鏡のどちらか着用、あるいはどちらも着用しない場合に認証されている。訳がわからない。

*

関係ないけど、商売柄だと思うがこう言った現象に気づいたときに発生する条件を追及せずにいられない。