昨日の泥

けれど夕陽はお前と仲間の髑髏を映す

勝手に解説、勝手に予想!ダブルスマイルインパクト (前編)

ダブルスマイルインパク

この記事は、オーギリング5月興行「ダブルスマイルインパクト」で予定されているカードについて、第5勢力(観客のことを勝手にこう呼んでます)の末席メンバである私が厚かましくも事前解説を行い、勢いで勝者予想もやっちゃおうというものです。オーギリングをまだ見たことがない方や、久しぶりに行くんだけど最近の選手動向はどうなってるんだろうという方の予習としてお役に立てれば幸いです。

まず、オーギリングについて。詳しくはいつか時間をかけて説明したいと思いますが、今回は「プロレスのレスリングの部分を大喜利に置き換えた興行」という説明に留めておきます。各団体の抗争というストーリーにより「大喜利で戦う」という一見奇妙な行為に意味が付けられたとても魅力的なイベントです。出演者は役者、芸人、ミュージシャン、漫画家などなど多岐に渡ります。ストーリーがあると言っても大喜利は真剣勝負ですので、ストイックに笑いを追求したい人でも楽しめることと思います。

今回の「ダブルスマイルインパクト」と題された公演は、シリーズ初のダブルヘッダーとなります。日時は5月5日の17時と20時、どちらかだけでも観戦可能ですが、できれば通しで見ることをおすすめします。

詳しくは、公式サイト をご覧ください。

前置きはこれくらいにして,各カードの事前解説と予想に移りましょう。以下、雰囲気を出すため大変失礼ながら敬称略で進めさせて頂きます。

17時興行

17時興行の対戦カードは次の3試合となっています。ただし、乱入が常のオーギリングです、事前に発表されたカードの通りに進まないことは珍しくないと思ってください。

OKオイチャン&すえひろ VS 菊池旭&喰魔骸

プレ旗揚げからのメンバーであるオイチャンは決して実力がないわけではないのに、好不調の波が大きく、また試合運びにも若干難があるのか、自力での勝利が未だにありません。その勝てないイライラからかリングの内外でいくつか問題を起こし、紆余曲折あって今は練習生としてオーギリングに参加しています。そしてそのオイチャンとよく似た風貌をしたもう一人の練習生がすえひろです。すえひろは今のところ良く言えば正統派、悪く言えばインパクトに欠ける小粒の選手という印象です。ただ、試合経験が少ないのでまだまだ未知の部分が多い存在です。練習生として好ゲームを間近で見てきた経験がいつ爆発するか解りません。

とは言え、その二人の対戦相手は現在のオーギリングでは中島マコトに次ぐ好成績を上げている2名です。しかも試合巧者という点では全選手中ナンバーワンと言っても良いのが喰魔骸です。言い換えればここ最近の興行で全選手中2番めと3番めの実力を持った攻撃的なコンビが無勝のベテランと無名の新人を迎え撃つ訳です。どう考えてもまともに相手になる筈はありません。

ただ、ピンチを迎えた選手にこそ何かが起きるのがオーギリングです。最近では5対1のハンディキャップマッチに見事勝利した佐々木さんの例もあります。この試合、順当に済む訳がありません。何が起こるのかしっかりと見守りたいと思います。

予想:それでもやはり勝者は「菊池旭&喰魔骸」

三浦セピア&楽太郎 VS 三上翔&ヤギハツマ

タッグトーナメントの初戦はオーギリングの顔とも言える、セピア・楽太郎コンビと新世代コンビ三上・ヤギという好カードとなりました。

セピア・楽太郎は安定感のある隙のないコンビです。両者とも守備範囲が広く、互いに相手の回答にかぶせた回答でポイントを重ねることができます。また知的な印象のセピアととぼけた感じの楽太郎のコントラストによる相乗効果も期待できます。これまでどおりの実力が出せれば、このコンビの負けはない筈です。

一方、三上・ヤギはロボット劇場 No.02 以来のタッグとなります。前回タッグを組んだときは、巧みな言葉選びとシュールな世界観で不意を突くのが得意な三上と目を引くコスチュームとは裏腹にオーソドックスな回答を得意とするヤギが絶妙なコンビネーションを発揮しました。三上のワードセンスと世界観は観客を不安な笑いに引き込み、そこにヤギの安定感のある笑いをぶつけることで爆発的な笑いを生み出すという「飴と鞭」戦法が今回も展開できれば、ホワイトスターズが相手とは言え、勝機は十分にあると言っても良いでしょう。

予想:期待を込めて「三上翔&ヤギハツマ」

アキト&長万部さとうくん VS ネグロ・レイ・セイス・ヤマーヤ&山本輔

十七時興行で最も予想が難しいのがこの試合です。理由は3つあります。

  1. アキト・さとうのコンビが初めてな上に互いに異質すぎてコンビとしてのプレースタイルが予想できない

    まず、アキトは全興業のトータル成績で言えば間違いなく上位3位以内の実績を残していて、かつ調子の波がない安定した選手であるものの、タッグ戦での実績がほとんどなく(エキシビションマッチくらいか)、タッグとしての戦い方がどうなるのか予想がつきません。加えてコンビを組むユーティリティプレーヤーさとうのソフトなスタイルとのマッチングに心配が残ります。ここはむしろ、様々な方式で様々な相手と対戦してきたさとうの主導で勧めるという奇手もありかもしれません。

  2. ヤマーヤの実力が未知数

    ヤマーヤは過去2回の出場経験がありますが、最初はさとうとのタッグによる上の句下の句大喜利で、2回めも団体戦のゲストとしての参加であったため、大喜利選手としての実力が未知数です。ただ、マスクマンであることと、「長万部さとうくん」というリングネームの名付け親であるという優位を活かして相手を撹乱してくることが予想されます。またコンビを組む山本がヤマーヤをどう使うかという楽しみもあります。

  3. 寝業師山本の存在

    現在、オーギリングで最も「何をしでかすか解らない」存在が山本です。山本にはストロングスタイルの回答を得意とする熟練プレーヤーとしての顔と、お題が読まれる前に回答を書くという悪ふざけが大好きな騒動屋の顔を持つ二面性があります。この山本が実力派コンビであるアキト・さとうを相手に大人しくしている筈がありません。

予想:どっちが勝っても不思議じゃないので実績から「アキト&長万部さとうくん」

(なにか反応等があれば、20時興行の3カードについても書きます)

追記:反応はなかったけど後編も書きましたよ。