昨日の泥

けれど夕陽はお前と仲間の髑髏を映す

休日

昼まで家でぐだぐだ過ごし13時過ぎに家を出てファクトリー近くの BLOCH に向かう。14時の開演。いつもは上の方の隅の席で見るんだけど、今日は最前列があいていたのでなんとなくそこに座る。オーギリングならセピア選手から名刺がもらえそうな席だ。開演前にずっとかかっていた曲を聞いて隣の席の人が「これ誰だっけ、ゴールデン、ゴールデン」って言っていたのでよっぽど教えて差し上げようかと思ったけど我慢した。不審者と思われてつまみ出されたくなかったし。見にきたのは、前の会社で同僚だった人がやっている劇団の公演*1だ。内容について具体的には触れずに書くが、まず構成が緻密であることに驚かされた。何が起きているか解らない状態からゆっくりと人物の関係が明らかになっていき、それに伴い、動きや台詞や音が抽象的なものからどんどん現実的になって行き、その変化に沿うように衣装や道具が工夫されている。そのため見る側としては、だんだん頭の中で霧が晴れていったかのように錯覚するんだけど、それはいま目の前の舞台上で起きていることを見ているからなんだってことを何度も忘れそうになった。しかもそれが切り貼りされた映像ではなく8人だけの登場人物と限られた道具だけでリアルタイムに表現されているのだ。すげえ。そしてそれを演じることができる8人にも唸るばかり。終わった後「いまこの状態で最初から見てみたい」っ て思った。もし予定が入ってなかったら明日の最終日にもう一度見に行ってただろう。